
いよいよ10連休に突入しましたね。
私たちの働く保険業界では、保険会社が一斉に10連休を迎えます。
一部の保険会社では、GW中も営業している部署があるようですが、一般的に保険会社員は10連休となります。
友人や家族との旅行・帰省・レジャー・飲み会など、10連休の恩恵を享受できる人が多いのではないでしょうか。
しかし、その一方で、休明けの対応について頭を抱えているという方も多いはずです。
普段でさえ、土日明けの月曜日はとても忙しいのに、10連休明けともなればパンクすることが目に見えています。特に保険会社は、扱うものが”お金(しかも大金)”だったり、”病気”だったり、”事故”だったり、”生死”に関することだったりするので、確実に「保険会社の対応が遅い!」という大クレームが勃発することが想像に難くありません。
膨大な事務作業と人手不足により、GW明けの保険会社では、ますます”テクノロジー活用”の気運が高まることは間違いありません。
すでに始まっている保険会社で対応自動化
保険業界では、昨年2018年の相次ぐ自然災害発生により、人手が足りず、保険金支払いの対応にかかる膨大な事務作業に頭を悩まされました。
そこで、大きく注目を浴びたのが、AIやRPAといったテクノロジーの活用です。
特に保険会社の契約・更新・保険金支払等の事務作業は、単純で定型的な業務が多いため、機会による自動化が行いやすいのです。
また、災害などの非常時だけでなく、近い将来の人口減少=労働力不足といった対策も兼ねて、大手各社は、テクノロジーの活用をより前向きに行った…という背景もありました。
テクノロジー活用による対応自動化の例には、以下のようなものがあります。
RPAによる自動化
“RPA(ロボティックプロセスオートメーション)”とは、メールやエクセルなど基幹システム等を利用した事務作業を、人間がPC端末を操作するとおりに操作するソフトウェアのことです。
この導入によって、データ入力や計算、データ入手などの事務作業を自動化することが可能になります。
RPAは、すでにメガ損保でも取り入れられているので、2018年に発生した一連の自然災害対応にも大きな貢献を果たしたとされています。
事故受付のweb化・自動化
自然災害発生直後は、お客様が保険金請求をするための事故受付センター、商品に関する問い合わせ窓口のカスタマーセンターへの問い合わせが殺到します。
2018年に起きた自然災害でも、問い合わせをの電話をしても、1日中オペレータ―に繋がらない…という問題も発生したとされています。
今後は、保険請求の手続きなども、電話ではなくスマートフォンによるweb請求へのシフトなど、web化・自動化が進むと予想されています。
GWは、保険業界の信用を失う最大危機
災害対応時とは異なり、今回のGWは、10日間、保険会社の機能がほぼ停止する訳なので、保険会社への影響は災害時以上かもしれません。
当然のことながら、GW中は、保険会社から保険金が支払われることはありません。銀行のように、コンビニやキャッシュレスのようなサービス・仕組みも、保険会社にはありません。
保険業界全体が信用を失うピンチだとも言えるでしょう。
そして、現場を手伝えない経営側では、”テクノロジー活用”、”業務の自動化”を積極的に推進していくのです。
GW中に読みたいこの1冊
さて、そんな訳で、このGWが明けて事態が収束すると、保険業界ではテクノロジーの活用がますます声高々に叫ばれるでしょう。
現場社員でも、どのような業務が自動化できるのか?検討するように命令されるかもしれません。
そんな時に備え、もし「GW中に読書でもしようかな~」という方がいれば、この1冊がオススメです。
―『FinTechは保険業界の「何」を変えるのか?』
新入社員からベテラン社員まで、保険業界ではたらくすべての人にとって読みやすく、“保険×テクノロジー”の入門書と言えます。
内容は、最新のテクノロジーの話だけかと思いきや、保険業界が抱える本質的な課題を取り上げ、“今まさに保険業界は、テクノロジーの登場により、歴史的な岐路に立たされている”ということがこの1冊で分かる内容になっています。
生命保険・損害保険問わず、これからの保険業界を考える上で、必読の書籍と言えます。
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