テクノロジーを学ぶ

「働かなくていい」と言われたら、何をする?

保険業界には、“めんどうな仕事”がたくさんありますよね。

でも、もし、そのめんどうな仕事をAI(人工知能)やロボットがすべて替わりに行ってくれたら、自分は一体どんな仕事をしたいか?

また、多くの仕事がAIやロボットによって自動化された時、人間である自分はどんな価値を提供できるのか?

…こんな仕事に関する本質的な問いについて考えたきっかけが、先日読んだ『僕たちはもう 働かなくていい』というホリエモンこと堀江貴文さんの著書です。


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「僕たちはもう 働かなくていい」

この本は、堀江さんが世界的な研究者たちへの取材や最新テクノロジーの体験・事例を紹介しながら、これから期待できる未来の働き方・生き方について論じている書籍です。

進化していくテクノロジーとの向き合い方で、AIを使いこなして豊かな人生を過ごすのか、AIに仕事を奪われ使われる人生を送るのか…このような“AI格差”が今後拡がっていくと堀江さんは述べています。

しかし、よくある“AIによって仕事が奪われる”というAI脅威論を説いている本ではありません。

AIやテクノロジーの進化によってめんどくさい仕事をしなくてもいい!というこれからの時代、あなたは何のために働くのか?という生き方を問う内容です。

この問いに対して、堀江さんは“遊べばいい”、“ひたすらに好きなことをしていればいい”と述べています。

時代の寵児・堀江さんらしい考えですが、目の前の事務仕事に忙殺されているサラリーマンにとっては、自分自身の仕事や将来について考えるきっかけを与えてくれる内容となっています。

保険業界はめんどうな仕事が多い!

保険業界は、誤解を恐れずに言うと、他の業界に比べても、めんどくさいことが特に多い業界です。

もちろん“めんどうな仕事”があるのは保険業界に限った話ではないかもしれませんが、保険法・保険業法・金融庁対策・コンプライアンス・ハラスメント…様々な厳しい規制や監視の下にある業界ということもあって、ムダや非効率に感じる仕事が多いのです。

いまだに契約手続きには膨大な書類が必要ですし、FAXとかも普通ですし、パソコンやアプリケーション立ち上げのためのセキュリティも厳しく1日に100回はパスワードを入力しているような非生産的な状況です。

さらに、死亡・病気・ケガ・事故といった生活上のセンシティブでネガティブな事柄を扱う仕事上、お客様との様々なコミュニケーションの過程で、余計なトラブルを生んだりする要素もあるのが、この保険業界の仕事の特徴でもあります。

保険金支払いや契約関連のトラブルはさておき、その過程における保険会社や代理店のいちいちの言動・対応について「弁護士を立てる!」「訴える!」と言った会話が出てくることは日常茶飯事です。

私は、保険業界で働きはじめ10年近くが経ちますが、芸能・音楽業界から転職してきたこともあり、保険業界の窮屈さに違和感や居心地の悪さを感じることが今でもあります。(他の業界には、それはそれで非効率でアホくさい慣習が昔から根強く存在していたりもするのですが)

自分の仕事は、人間の強みを活かせている仕事?

保険業界の仕事は、代理店、営業、保険金請求センター、損害サービス、損害調査、カスタマーセンター、クレーム窓口、引受査定、システム、企画戦略、経営戦略、海外戦略…数えたらきりがないほど様々な仕事があります。

これらはどれも欠かせない仕事ですが、それぞれの部門の中で、めんどうな仕事・ムダな仕事・人間がやらなくてもいい事務仕事が存在しているのではないでしょうか?

私がいま在籍している部門でも“自分がやらなくてもいい仕事じゃん”と思うような業務がたくさんありますが、「会社が決めた事だから」、「他のみんなが真面目にやっているから」という理由だけで我慢をしながらやっている事務仕事もあります。

しかし、経費精算、データ分析、申請・承認作業、入力作業、配信作業、企画書作成、メール送信、メール返信、スケジュール調整、電話対応…将来、これらを自動化することは非現実的な話ではないではないようです。

それでは、それらの仕事すべてがテクノロジーの進化によってAIやロボットが行ってくれるようになったとしたら、人間である自分が行うべき仕事はどれだけ残るでしょうか?

『僕たちはもう 働かなくていい』の中でも触れていましたが、アメリカのゴールドマンサックス社は、2000年には600人いたトレーダーが株式投資の自動化システムによって現在では数人体制で業務を行っているそうです。

また、国内においても、みずほ・三菱・三井住友の大手3行が、数千~1万人規模の人員削減を予定していることを公表していますが、これはテクノロジーの活用による業務の自動化が可能でもたらされるもの。

つまり、“AI失業”とは、現実的に起こり得る話だということです。

そして、事務仕事の多い金融はテクノロジーとの相性が良く、私たちが働く保険業界も例外ではありません。

今、保険会社の経営者たちの関心事は“テクノロジー戦略”。保険(Insurrance)とテクノロジー(Techology)の融合である“インシュアテック(InsurTech)”によって、今まさに業務効率化が推し進められているのです。

保険業界で本当にしたいことを考える

では、あらためて、AIやロボットが自分の業務を代替してくれた時、自分自身は一体保険業界で何をしたいのか?

また、AIやロボットによって大半の業務が奪われた時、人間にしかできない強みを生かせるフィールドが今の職場にあるでしょうか?

そもそも、AIやロボットが自分の業務を代替してくれて自分は働かなくていいい!という状態になった時、それでも保険業界で仕事をし続けたいと思うでしょうか?

このような問いに対して、
「使命感を持って、お客様を守りたい!そのために、〇〇をしたい!」
「人間の強みを磨き、それを活かしていける環境がある!」
「これからも保険業界で働きたい!」
と思える方は、どれだけいるでしょうか?

『僕たちはもう 働かなくていい』の中で、堀江さんはこのようなこと述べていました。

いま、AIやロボットはものすごい速さで、私たちの社会から「面倒くさい」「つらみしかない」という仕事や作業を奪っていってくれる。
同時に、お金がなうても暮らしていける社会制度と食料供給の体制も、整いつつある。
じゃあ、人間は何をすればいいのだろう?

遊べばいいのである。
~(略)、現代は好きなこと、楽しいことでお金が稼げる時台にもうなっているのだ。

※ここで言う“お金がなくても暮らしていける社会制度”とは、国が最低賃金を保障するベーシックインカムのことですね。

私は、この本を読むことで、ふと立ち止まって考えることができ、それでも、これからも保険業界で働きたい!と思うことができました。

ただし、世の中が変化し続けていく中で、今の日常の延長線上に、自分の理想とする保険業界での働き方があるとは思えませんでした。

自分のやりたいことを、もっとワガママになってやっていい!
でも、それを実現するためには、もっと勉強しなくてはいけない!!

そんな気持ちを抱くことができた1冊でした。

書籍紹介:『僕たちはもう 働かなくていい』


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『僕たちはもう 働かなくていい』の内容

●第一章:AIから目を背けるバカとはつき合うな
●第二章:AIロボットで「多動力」を発揮する
●第三章:パーソナルモビリティは”スマホ化”する
●第四章:「無人化時代」はチャンスに変えられる
●第五章:リデザインされる世界をどう生きるか

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