このページでは、少額短期保険のインシュアテックについて解説します!
少額短期保険について
少額短期保険とは?
少額短期保険は、2006年、保険業法の改正によって登場しました。
その名の通り、保険金額が少額かつ保険期間も短い点が特徴で、「ミニ保険」とも呼ばれています。
具体的には、保険金額は1被保険者につき1,000万円まで、保険期間は1年(第二分野は2年)までと制限されています。
少額短期保険会社が扱っている保険種類は、生命保険会社・損害保険会社と基本的には同じですが、“スマホ保険”や“ペット保険”を専門に扱う会社があるのも特徴です。
また、大規模な生命保険会社や損害保険会社では取り扱わないようなニッチな保険商品(例えば、「孤独死保険」「葬儀保険」など)が多いのも特徴です。
現在、99社が事業登録を行っています(2018年12月時点)。
(参考)保険会社との主な違い
少額短期保険会社 | 生命保険・損害保険会社 | |
参入規制等 | ●財務局による登録制 | ●金融庁長官による免許制 |
最低資本 | ●1,000万円~ | ●10億円~ |
生損保の兼営 | ●可 | ●禁止 |
検査監督 | ●金融庁(財務局)による検査・監督 ●報告徴求・業務改善命令・業務停止命令等 ●ソルベンシー・マージン比率規制 |
●同左 |
保護機構(セーフティネット) | ●なし | ●全社加入義務あり |
参考:日本少額短期保険協会HP
少額短期保険分野におけるインシュアテック
インシュアテックをリードする企業「justInCase」
株式会社justInCase(ジャストインケース)は、最新のテクノロジーを活用した新しい保険サービスを提供することをコンセプトとして事業を展開しています。
justInCaseの主力商品であるスマホ保険は、画面割れ・修理不可の故障・盗難紛失にも対応し、日本で初めてアプリで申し込みから請求まで完結させるサービスを実現しました。
人工知能の活用によってスマホ利用における安全スコアをチェックし、安全にスマホを利用している人は保険料の割引サービスを受けられる仕組みも、このスマホ保険の大きな特徴です。
また、スマホ保険以外にも一日ケガ保険(熱中症特約等)を扱っており、こちらは保険金請求をアプリのチャットボット経由で90秒以内で完了させるサービスを開発中で、2019年中のリリースを目指すなど、テクノロジーを活用したこれまでの保険にはなかった画期的なサービスを展開しています。
そして、これらの活動が評価を受け、2019年2月には、東京都が主催した東京金融賞(※)の「都民ニーズ解決部門」で第1位を受賞しました。
東京金融賞 第1位を受賞したjustInCaseが目指す「新たな保険金請求」の形です(✧◡✧)
この90秒請求を、2019年内にリリースすることを目指しています! pic.twitter.com/EbNaJjKfVh— justInCase/スマホの保険 (@justInCaseHoken) 2019年2月8日
(※)東京金融賞…都民のニーズや課題の解決に資する画期的な金融商品・サービスの開発・提供を行う金融事業者に加え、ESG投資の普及を実践する金融事業者を表彰する取り組み。